
Kiro、新料金プランと「Auto」の導入
はじめに
本稿では Kiro が打ち出した「新料金プラン」と「Auto」モデルについて即興で書き綴っています。
今回の変更点(公式の要旨)
今回公表された変更の骨子をまとめます。
- 制限の統合: これまで別管理だった「バイブ(vibe)タスク」と「スペック(spec)タスク)」の上限を統合し、すべてのリクエストが単一のクレジットプールから引き落とされます。用途間で柔軟に配分でき、コントロール性が向上します。
- 新しい価格表とクレジット分割課金: プロンプトや編集の複雑さに応じてクレジットを分割して消費します。軽微な編集・シンプルなプロンプトは 1 クレジット未満の課金となり、0.01 クレジット単位で精緻にカウントされます。少量利用の不利が抑制されます。
しかし、0.01クレジット…?となり、翻訳に自信を持てていません。
価格表
| プラン | 月額 | 月間クレジット | 超過課金 | 
|---|---|---|---|
| Free | $0 | 50 | $0.04 / credit | 
| Pro | $20 | 1,000 | $0.04 / credit | 
| Pro+ | $40 | 2,000 | $0.04 / credit | 
| Power | $200 | 10,000 | $0.04 / credit | 
トライアル・可視性・ロールアウト
- 無料トライアル: 初回アクセス時に 14 日間有効な 500 ボーナスクレジットが付与されます。導入前に十分な試用が可能です(詳細は FAQ)。
- 可視性の向上: タスクのクレジット消費量は複雑さに応じて変動します。月間使用状況ダッシュボードで可視化され、今後数週間以内に通知バーにも消費クレジット数が表示される予定です。月間制限に対する進捗を即時に把握できます。
- 段階展開と料金適用: 10 月 1 日までに、統一クレジットプールと新しい利用制限を備えたプランが有料ユーザーへ段階的に展開されます。移行完了時点で月間上限は新基準にリセットされ、9 月 30 日までは無料、10 月 1 日以降は各プランの料金が発生します(詳細は FAQ)。
Auto の概要
Auto は、プロンプトの複雑さや出力要件のばらつきに合わせて、複数のフロンティアモデルと最適化(インテント検出・キャッシュ等)を自動選択するエージェントです。目的は「同等の品質を、より良い費用対効果で」提供することにあります。代表的には、同じタスクを単独モデルで実行するよりもクレジット消費を抑えつつ、同水準の出力品質を維持することを狙います。現行版は出発点に過ぎず、要件作成・改良や実装検証といったタスクでの品質向上に向け、ニューロシンボリックAIを含む改善が継続されています。
まとめ
vibe と spec の上限を統一する設計は、利用の偏りによって片方だけが先に枯渇する問題を緩和し、手持ちクレジットの自由度を高めます。移行は段階的に行われ、上限のリセットや課金開始時期が明確に示されているため、計画的に適応しやすい設計といえます。
参考文献
- Kiro Blog: New pricing plans and auto(出典): https://kiro.dev/blog/new-pricing-plans-and-auto/