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WinboatでeSIMリーダーアプリを動かそうとして失敗した話

2025年10月8日 • 2分で読める
Tech
WinboateSIMアプリWindowsEIOTCLUB失敗談

あなたはLinuxでsimカードにesimを書き込みたくなったことはありませんか?私はあります(意地)。この記事では、WinboatでEIOTCLUB eSIMリーダーアプリを動かそうと試みた結果、メモリ不足で断念した体験を記録します。

このsimカードは、いわゆる物理esimと呼ばれたりするものです。

結論:メモリ4GBのマシンではWinboatはお払い箱だった

先に結論を書いておきます。Winboatの認識RAM 3.73GBの軽量マシンでは、Winboatの要件(最低4GB)を満たせず、起動できませんでした。

スワップメモリ(3.9GB)があっても、Winboatの要件チェックは物理メモリのみを見ているため、回避できませんでした。

軽量マシンでWindowsアプリを動かしたい場合は、直接Wineを使用する方が現実的です。

前提:Linux Mint XFCE の軽量マシン構成

本記事では、以下のような軽量マシン構成での動作を前提としています:

ハードウェア構成

  • CPU: 古いPC(Windows 10サポート終了レベル)
  • RAM: 4GB
  • ストレージ: SSD
  • アーキテクチャ: x86_64

OS環境

  • Linux Mint XFCE: 軽量で古いPCでも快適に動作
  • デスクトップ環境: XFCE(軽量性重視)
  • パッケージ管理: apt(Debian/Ubuntu系)

この構成は、古いPCを再生し、開発ツールも動かせる実用的な環境として選択されています。詳細な導入方法については、古いPCをChromebook風に再生:Linux Mint XFCEをUSBからインストールしてみたの記事を参照してください。

Winboatとは

Winboatは、Linux環境でWindowsアプリケーションを実行するためのソフトウェアです。Wineをベースとした互換レイヤーを提供し、Windowsの.exeファイルやMSIインストーラーをLinux上で直接実行できます。

注意: Winboatはベータ版のため、不具合が発生する可能性があります。

Winboatの導入

1. AppImageのダウンロード

公式サイトから、お使いのディストリビューションに対応したAppImageをダウンロードします。

Linux Mint / Ubuntuの場合は「AppImage」を選択してください。

2. AppImageの実行準備

# ダウンロードしたAppImageに実行権限を付与
chmod +x winboat-*.AppImage

# AppImageを実行
./winboat-*.AppImage

初回起動時に必要なコンポーネントが自動的にセットアップされます。

注意: 初回起動時に要件チェックが表示され、不足しているコンポーネントがある場合はエラーが表示されます。RAM不足、Docker Compose v2未インストール、FreeRDP 3.x未インストールなどのエラーが出た場合は、下記の「トラブルシューティング」セクションを参照してください。

メモリ不足はどうにもできないので、ふて寝をしましょう。

EIOTCLUB eSIMリーダーについて

EIOTCLUB eSIMリーダーは、eSIMの読み取りと管理を行うための専用アプリケーションです。Windows環境で動作し、lpacライブラリが統合されたフル機能版が提供されています。

EIOTCLUB eSIM reader アプリケーション画面

詳細な使用方法については、EIOTCLUB eSIMリーダー公式ガイドを参照してください。

必要な環境

  • Linux Mint XFCE(軽量マシン構成推奨)
  • Winboat AppImage(ダウンロード済み)
  • x86_64アーキテクチャ
  • 最低4GB RAM(軽量マシンでも動作)
  • 十分なストレージ容量(アプリ用に500MB以上)
  • 古いPC(Windows 10サポート終了レベル)でも動作可能

必要なハードウェア

eSIMリーダーアプリを使用するには、対応するカードリーダーが必要です。以下のようなUSB接続のカードリーダーを使用できます:

世界eSIMツールキット eSIMカード + カードリーダーセット

【世界eSIMツールキット】eSIMカード + カードリーダーセット

※価格・在庫はリンク先をご確認ください。本記事ではカードリーダー部分のみ使用します。

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このツールキットにはeSIMカードとカードリーダーが含まれていますが、本記事ではカードリーダー部分のみを使用します。付属のカードリーダーは、eSIMの読み取りと書き込みに対応しており、EIOTCLUB eSIMリーダーアプリとの互換性が確認されています。

注意: このセットにはeSIMカードも含まれていますが、EIOTCLUB eSIMリーダーアプリでは任意のeSIMカードを読み取ることができるため、カードリーダー機能のみを活用します。

ダウンロードとインストール

1. アプリケーションのダウンロード

公式サイトから最新版をダウンロードします:

# ダウンロードURL
https://cdn.eiotclub.com/esim/pro/full/EIOTCLUB_eSIM_reader-windows-x86_64-with-lpac.zip

2. ファイルの展開

ダウンロードしたZIPファイルを適切なディレクトリに展開します:

# ダウンロードディレクトリで実行
unzip EIOTCLUB_eSIM_reader-windows-x86_64-with-lpac.zip

3. Winboatでの実行準備

WinboatのAppImageを起動し、Windowsアプリケーションの実行環境を整えます。

Winboatを起動すると、GUIインターフェースが表示され、そこからWindowsアプリケーションを選択して実行できます。

セットアップ手順

1. 初回起動

展開したディレクトリ内の実行ファイルをWinboat経由で起動します。

  1. WinboatのAppImageを起動
  2. Winboatのインターフェースから「Open」または「ファイルを開く」を選択
  3. ダウンロードして展開したEIOTCLUB_eSIM_reader.exeを選択
  4. アプリケーションが起動します

2. 権限設定

eSIMリーダーが正常に動作するために必要な権限を設定します:

  • デバイスアクセス権限
  • ネットワーク接続権限
  • ファイルシステムアクセス権限

3. lpacライブラリの確認

統合されたlpacライブラリが正常に読み込まれていることを確認します。

基本的な使用方法

eSIMの読み取り

  1. カードリーダーをUSBポートに接続
  2. アプリケーションを起動
  3. eSIMカードをカードリーダーに挿入
  4. 「読み取り開始」ボタンをクリック
  5. eSIM情報の表示を確認

プロファイル管理

  • プロファイルの一覧表示
  • アクティブ/非アクティブの切り替え
  • プロファイルの削除

設定オプション

  • 自動読み取り設定
  • ログ出力レベル
  • デバイス接続タイムアウト

トラブルシューティング

Winboatの要件チェックで問題が出る場合

Winboat起動時に要件チェックが表示されます。以下の対処方法を参考にしてください:

問題1: RAM不足(4GB未満)

  • 軽量マシンでは3.73GB程度でも動作する可能性があります
  • 他のアプリケーションを終了してメモリを確保
  • スワップ領域を増やすことで対処可能

問題2: Docker Compose v2がインストールされていない

スタンドアロン版のインストールが最も簡単です:

# 最新版のダウンロード
sudo curl -L "https://github.com/docker/compose/releases/latest/download/docker-compose-$(uname -s)-$(uname -m)" -o /usr/local/bin/docker-compose

# 実行権限を付与
sudo chmod +x /usr/local/bin/docker-compose

# Dockerプラグインディレクトリを作成
sudo mkdir -p /usr/libexec/docker/cli-plugins

# シンボリックリンクを作成(docker composeコマンドとして使えるようにする)
sudo ln -s /usr/local/bin/docker-compose /usr/libexec/docker/cli-plugins/docker-compose

# 確認
docker compose version

問題3: FreeRDP 3.x.xがインストールされていない

# FreeRDP 3.xのインストール
sudo apt update
sudo apt install freerdp3-x11

# 確認
xfreerdp3 --version

注意: これらの要件が満たされていなくても、一部の機能は動作する可能性があります。まずは試してみることをお勧めします。

アプリケーション実行時の問題

問題1: アプリが起動しない

  • Winboatの設定を確認
  • 必要なランタイムライブラリの確認
  • 軽量マシン特有の問題: メモリ不足の場合は他のアプリを終了してから再試行

問題2: カードリーダーが認識されない

  • USBドライバーの更新
  • カードリーダーの接続状態を確認
  • 別のUSBポートでの接続を試行
  • Linuxでのデバイス認識確認:lsusbコマンドで確認

問題3: eSIM読み取りエラー

  • eSIMカードの挿入方向を確認
  • カードリーダーとeSIMの接触状態を確認
  • lpacライブラリのバージョン確認
  • ログファイルでエラー詳細を確認

高度な設定

アプリケーションの詳細な設定については、EIOTCLUB eSIMリーダーの公式ガイドを参照してください。

セキュリティ考慮事項

  • 信頼できるソースからのみアプリケーションをダウンロード
  • 定期的なアップデートの確認
  • eSIM情報の適切な管理
  • ログファイルの定期的なクリーンアップ

まとめ:軽量マシンでの教訓

Linux Mint XFCEの軽量マシン(認識RAM 3.73GB)では、Winboatの要件を満たせず、eSIMリーダーアプリを動かすことができませんでした。

学んだこと

  1. Winboatは最低4GBの物理メモリでは無理かもしれない

    • スワップメモリでは代替できない
    • 要件チェックをスキップする公式な方法はない
  2. 軽量マシンでの代替案

    • 直接Wineを使用する方が軽量
    • 仮想マシンよりもリソース消費が少ない
  3. 事前の要件確認が重要

    • ソフトウェアの要件を事前に確認
    • 軽量マシンでは代替手段を検討

次のステップ

軽量マシンでWindowsアプリを動かしたい場合は、以下の方法を検討してください:

  • Wine: 直接Windowsアプリを実行(最も軽量)
  • PlayOnLinux: Wineのフロントエンド(設定が簡単)
  • メモリ増設: 可能であれば物理メモリを増やす

Winboatは便利なツールですが、軽量マシンには向いていないことが分かりました。

参考リンク

  • Winboat公式サイト
  • EIOTCLUB eSIMリーダー公式ガイド
  • 古いPCをChromebook風に再生:Linux Mint XFCEをUSBからインストールしてみた
  • Linux Mint XFCE 初期設定:Chrome・Mozc・VS Code・Kiro を導入する
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